子供の頃にはわからなかった父親の大変さ

私は子供の頃は学校が苦手でいやだったのでお金がもらえる仕事の方が楽だと思っている時期がありました。
子供だと限られたお小遣いしかもらえないのですが、毎月3万円ほどの小遣いがあった父親は本当に羨ましいと思っていました。
それでもよく母親に小遣いを上げて欲しい言う会話をしたり、たまに喧嘩になっている時もありました。
給料の明細は高校生になるまでは見せてはもらえなかったのですが、
高校になりようやく給料明細を見せて貰いその額の多さからもう少し小遣いを上げてたらと思ってしまいました。
その時はまだ毎日生活をするのに必要なお金と言うのは意識しなかったのですが
社会人になり10年が経過したあの時の母親のやりくりの大変さがわかるようになりました。
私も数年前までは稼いだお金の大半を自分のお小遣いにできたので好きな物を当たり前に購入したのですが、
父親が会社を定年退職した事で収入が年金になり激減してしまいました。
そうすると母親から生活がかなり厳しいので私の給料から4分の3を自宅に入れるように言われました。
その時はなんでかと疑問に思ったのですが、生活をする為の必要な食費や光熱費と健康保険や生命保険に加えて
年に1回支払う車や住宅の税金を考えたら1ヶ月の負担はとんでもな多いのがわかりました。
年金だけじゃとてもじゃないですが賄う事ができないので私の給料からも助けないと生活ができなくなったのです。
子供の頃から同じようにお金をかかってくるんだとわかると、いざという時の貯金も考えたらとてもじゃないですが余分なお金は少なかったのだと思います。
稼いでる額の中の取り分が少ないからと言って父親の小遣いを上げたりするのもとても容易じゃないのもわかりました。
今は私は父親の変わりを担っているのですが、やはり実際には苦しいので学生時代の方がよほど楽なのがわかりました。

学校に行ってるときはわからない父親の大変さはやっぱり自分が大人になって同じようにならいとわからないのかなと思いました。