見えてはいけないもの
霊感。
自分ではないと思っています。
しかし子供の頃、可愛がっていた犬が亡くなりました。
その後しばらくしてからいないはずのその犬の気配を感じるようになりました。
その犬なのかははっきりとは断言できませんが、「あっ、○○(名前)だな」と」感じました。
足にまとわりついてきたり、付けていた鈴の音が聞こえたり。
そしてその後、犬だけではなく他の物まで気配を感じるようになってしまいました。
2階の自分の部屋のベットでうたた寝をしていて一度起きたのですがそのまま目を閉じたままにしていました。
すると誰かが近づいてくる気配がしたのですが、弟だろうと思い目を閉じたままでした。
私に近づき顔を覗き込む弟。
「なんで覗き込むんだろう。寝てるのを確認してるのかな?」なんて思ってましたが
次の瞬間、1階から弟の声がしたのです。
「えっ? 今 私の顔を覗き込んでいるのは誰?」と思い怖くなってきました。
怖くて目を開けることが出来ません。
そのままじっとしていると、その誰かはそのままどこかへ去って行きました。
家に1人でいると
2階から足音や廊下を誰かが歩く音などがよく聞こえました。
しかし慣れます。
そして十数年たち現在もたまに見えます。
家だけではなく会社でも見えます。
前に歩く人のあとからトイレへ。
しかし中には誰もいないことはよくあります。
扉を開けた会議室。
お客さんが座っていたので会釈し再び扉を閉めました。
ところが何も知らない社員が私のすぐ後に扉を開けると、そこには誰もいません。
「今、誰に挨拶していたの?」と聞かれたりします。
私が見えてしまう人は、普通の人間とあまり変わりません。
ただ少しだけ色が薄いです。
しかし、明らかに目を合わせてはいけない《そのもの》もいます。
気を付けないといけません。