公園であったちょっと怖い話

夏向けにちょっと怖い話をひとつ。
池袋のサンシャインビルの近くにある公園で体験したことなんですが、ちょっとばかし怖い目にあったことがあります。
それも真昼間。サンシャインビルの近くの公園はオカルト関係好きの人は良く知っている場所で、
霊が出るとかやばいとか話を聞きます。

元々は刑務所の跡を公園にしたそうで、いきさつはともかく、実際行ってみると昼間はそんなに怖くありません。
廻りに木々が茂っているせいでなんとなく暗く感じる程度です。
あの辺りは買い物帰りに一休みするには良い場所で、
よくサンシャイン近くをうろついたときに立ち寄ったりしていました。

割とホームレスもうろついていたりするのでその辺りは警戒しながら、
噴水の近くで休んで買ってきた本を読んでいたときのことです。
時刻は昼間で日曜の割と人通りもある時刻でした。
読んでいたマンガがクライマックスを迎え、ページをめくる手が早くなったとき、突然耳元で何かが聞こえました。
えっ?と思って顔をあげて廻りを見ましたが、見える範囲で歩いている人はいるものの
自分の周りには誰もいません。

気のせいかと思ってマンガに戻りさらに何ページかめくると再び誰かの声がしたような気がしました。
また周りを見渡してもすぐ近くには誰もいません。

なんだか気味が悪くなって、どこかに移ってから続きを読もうと本を閉じると、
「まだ読んでない」とはっきり聞こえました。
すぐにその場を離れて、ファストフードのような人の多いとこに移動しました。
その後特に何かあるわけでもなく、
後日、性懲りもなく同じ場所で違う本を読んだのですが、特に声は聞こえませんでした。