40年遅れでファンになったこと

最近、BSの対談番組で、吉田拓郎と谷村新司が出演していました。
二人の全盛期は、ほぼ私の青春時代とかぶっています。
でも、私はその頃、ニューミュージック系の歌手のファンでした。
松山千春や、長淵剛、井上陽水さんで、LPレコードが今でも自宅にあります。
どちらかというと、切ない系の音楽が多かったのです。

 

その番組を見て、拓郎さんの歌を改めてじっくり聴いて、その歌に感銘を受けました。
これまで、拓郎さんの誰でも知っている歌は当然知っていたし、
唯一無二のメロディを作る、昭和の三大メロディメーカーだとは思っていました。
でも、ファンになったりはしせんでした。
何やら反骨精神を持った才能あふれるやんちゃな若者というイメージでした。
谷村さんは見た目も話し方もオーソドックスで紳士的ですが、
拓郎さんは、見た目も若さを失っておらず、トークの独特の率直さに心が躍りました。
歌も、言葉をメロディーに乗せるのが非常にうまいと思いました。
何故にこれまで拓郎さんの良さに気づかなかったのだろうと思いました。
歌詞もメロディーも童話さえ思い起こすような懐かしさと深みがありつつ、
リズミカルで、底流に明るさがあります。

 

自分の青春時代に、切なく暗い歌ばかり聴いて物思いにふけっていましたが、
さかのぼって、拓郎メロディーを聴いていれば良かったなーと思いました。
きっとその頃なら今よりフットワークが良かったから、コンサートにも行ったはずだと思いました。
遅ればせながら、確実に拓郎ファンになったこの頃です。