私が人生で一番怖い思いをした肝試し大会。

私が中学生の頃の話です。小学生の頃から通っていた柔道の道場で、季節イベントを楽しむ日があります。
夏だと先生が怖い話をしてから、そのまま近所の神社へ肝試しに行くという感じのものです。
正直、普段行ったことがある神社なので怖いと思うのは不思議に感じるかもしれませんが、
時間が真っ暗な夜であることと神社へ向かう前に先生の口から話される怖い話に誰もが先入観を持ってしまいます。
そんな私が体験した先生の怖い話は、神社の裏側に丸く大きな石があり
それがもしも人の顔に見えてしまったら亡霊が現れて、後ろから追われるというものでした。
先生が全員がちゃんと神社に行けたかどうかを確認する為に、
予め奥の方へ人数分のビー玉を置いてそれを必ず持ち帰るということで神社に行けたかどうか判別していました。
私はちょうど一番上のお姉さん的存在だったので、幼稚園の子と手を繋いで神社へと脚を運びました。
怖がりな私ですが、しっかりしないとと気持ちを強く持ち幼稚園の子にも大丈夫だよと元気付ける言葉を発して
無事にビー玉のある場所へ辿り着いてみると、先生の話してくれた雰囲気に近い大きな石が目の前にありました。
何だか気持ち悪くなってきて、幼稚園の子と握り合った手を更に強めて直ぐに神社を駆け出そうとした瞬間に
他の柔道の生徒が大きな声で背後から現れました。
本当にこの瞬間、亡霊が出たんじゃないかと全力で走りました。
普通のオバケ屋敷だと人が作り物だったり人が居ると分るのですが、
リアルに神社へ行ったりするのは本当に子供心に怖く印象に残った肝試し大会です。