久しぶりに高校の恩師に会いました

先日卒業した高校に用があって、行ってきました。
学校の校庭に見覚えのある姿を見つけ行ってみると、
高校三年間担任だった先生が部活で生徒を指導していました。

 

私の姿に気が付くと、ニコニコしながら近付いてきます。
卒業してから数年間会ってはいませんでしたが、先生の姿全く変わっていません。
高校時代に戻ったような錯覚をしてしまいそうです。

 

先生が私に掛けた最初の一声は「ちょっと太ったか?」
先生…他に言うことありませんでしたか?
それに最近ちょっと太ってきたことを気にしているのですから…。

 

「先生は全然変わらないですね」と言うと、「毎日若い生徒達を見ていて、
自分も若いつもりになっているからかな」と笑って話していました。

「どうだ、職員室でコーヒーでも飲むか?」と誘われましたが、職員室の雰囲気は卒業した今でも苦手です。
私が丁重に断ると、先生は「いっぱい、怒られた場所だもんな」と笑いをこらえていました。

 

目の前にいる先生に何度も職員室に呼び出され、怒られた記憶が鮮明に甦ってきます。
校則で禁止されていた漫画を持ってきては先生に見付かり、取り上げられてばかりいたんです。

 

すると先生が「ちょっと待ってなさい」と言って、どこかに走って行ってしまいました。
そして10分位して戻ってくると、大きな紙袋を持っていて私に渡してきます。
中を覗くと驚いたことに、私から取り上げた大量の漫画本でした。
とっくに先生が処分していたのかと思っていたのに、まさか捨てずに取ってあるとは…。

 

家まで重たい漫画を持って帰るのが大変でしたが、どれだけ校則を守らなかったのかとちょっと反省した私。
ただ先生が私のことも漫画のことも、ちゃんと覚えていてくれて嬉しかった一日でした。